key-performance-indicators
1.0 KPI の理解 (「ゴールデンシグナル」)
組織は、ビジネスと運用の健全性やリスクに関する洞察を提供する主要業績評価指標 (KPI)、別名「ゴールデンシグナル」を活用しています。組織のさまざまな部門には、それぞれの成果の測定に対応する独自の KPI があります。たとえば、eコマースアプリケーションの製品チームは、カート注文を正常に処理する能力を KPI として追跡します。オンコール運用チームは、インシデントの平均検出時間 (MTTD) を KPI として測定します。財務チームにとっては、予算内でのリソースコストの KPI が重要です。
サービスレベル指標 (SLI)、サービスレベル目標 (SLO)、およびサービスレベル契約 (SLA) は、サービス信頼性管理の重要な要素です。このガイドでは、Amazon CloudWatch とその機能を使用して SLI、SLO、SLA を計算および監視するためのベストプラクティスを、明確で簡潔な例とともに説明します。
- SLI (Service Level Indicator): サービスのパフォーマンスを定量的に測定する指標です。
- SLO (Service Level Objective): SLI の目標値で、望ましいパフォーマンスレベルを表します。
- SLA (Service Level Agreement): サービスプロバイダーとユーザー間の契約で、期待されるサービスレベルを規定します。
一般的な SLI の例:
- 可用性: サービスが稼働している時間の割合
- レイテンシー: リクエストを処理するのにかかる時間
- エラー率: 失敗したリクエストの割合
2.0 顧客とステークホルダーの要件を発見する(以下に示すテンプレー トを使用)
- 最上位の質問から始めます。「特定のワークロード (例: 決済ポータル、eコマース注文処理、ユーザー登録、データレポート、サポートポータルなど) のスコープにおけるビジネス価値またはビジネス上の問題は何か」
- ビジネス価値をユーザーエクスペリエンス (UX)、ビジネスエクスペリエンス (BX)、オペレーショナルエクスペリエンス (OpsX)、セキュリティエクスペリエンス (SecX)、デベロッパーエクスペリエンス (DevX) などのカテゴリに分類します
- 各カテゴリのコアシグナル、つまり「ゴールデンシグナル」を導き出します。UX と BX に関する主要なシグナルは、通常、ビジネスメトリクスを構成します
| ID | 略称 | 顧客 | ビジネスニーズ | 測定 | 情報ソース | 望ましい状態とは | アラート | ダッシュボード | レポート |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| M1 | 例 | 外部エンドユーザー | ユーザーエクスペリエンス | レスポンス時間 (ページレイテンシー) | ログ/トレース | 99.9% で 5 秒未満 | No | Yes | No |
| M2 | 例 | ビジネス | 可用性 | 成功した RPS (1 秒あたりのリクエスト数) | ヘルスチェック | 5 分間のウィンドウで 85% 超 | Yes | Yes | Yes |
| M3 | 例 | セキュリティ | コンプライアンス | 重大な非準拠リソース | 設定データ | 15 日以内に 10 未満 | No | Yes | Yes |
| M4 | 例 | 開発者 | 俊敏性 | デプロイ時間 | デプロイログ | 常に 10 分未満 | Yes | No | Yes |
| M5 | 例 | 運用者 | キャパシティ | キューの深さ | アプリログ/メトリクス | 常に 10 未満 | Yes | Yes | Yes |
2.1 ゴールデンシグナル
| カテゴリ | シグナル | 備考 | 参照先 |
|---|---|---|---|
| UX | パフォーマンス (レイテンシー) | テンプレートの M1 を参照 | ホワイトペーパー: Availability and Beyond (Measuring latency) |
| BX | 可用性 | テンプレートの M2 を参照 | ホワイトペーパー: Avaiability and Beyond (Measuring availability) |
| BX | 事業継続計画 (BCP) | 定義された RTO/RPO に対する Amazon Resilience Hub (ARH) のレジリエンススコア | ドキュメント: ARH user guide (Understanding resilience scores) |
| SecX | (非)コンプライアンス | テンプレートの M3 を参照 | ドキュメント: AWS Control Tower user guide (Compliance status in the console) |
| DevX | 俊敏性 | テンプレートの M4 を参照 | ドキュメント: DevOps Monitoring Dashboard on AWS (DevOps metrics list) |
| OpsX | キャパシティ (クォータ) | テンプレートの M5 を参照 | ドキュメント: Amazon CloudWatch user guide (Visualizing your service quotas and setting alarms) |
| OpsX | 予算の異常 | ドキュメント: 1. AWS Billing and Cost Management (AWS Cost Anomaly Detection) 2. AWS Budgets |